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病院で処方される医療用医薬品(クスリ)には、「新薬」と「ジェネリック医薬品」の2種類があるのをご存知ですか? 医薬品の分類図
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| 新 薬 | ジェネリック医薬品 | |
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| 価 格 |
新薬の研究・開発には10年〜15年もの年月と、数百億円にのぼる開発費用が必要とされるため、薬価(医療用医薬品の公定価格)も高く設定され、特許を出願してから20〜25年は開発メーカーが独占的に販売することができる仕組みになっています。 |
ジェネリック医薬品は新薬ですでに治験済みの有効成分を使うため、開発経費も少なく、開発期間も短くなります。製造原価が安価になる分、新薬の5割〜7割(種類によっては新薬の3割!)程度の値段で販売できます。 |
| 安 さ の 比 較 例 |
《 糖尿病の代表的な薬を1日3回、1年間服用した場合の薬代 》 | |
| 53,655円 | 37,668円 | |
| (1年間の差額 15,987円) | ||
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病や慢性疾患など長期にわたって薬の服用をしなければならない人にとっては、このように薬代が安くなります。 |
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| 効 き 目 ・ 安 全 性 |
薬事法によりさまざまな規則が定められ、長い研究・開発期間をかけて安全性を確認してから発売されます。 | 新薬と同じ成分を使って製造されており、効き目・安全性は実証済みといえます。ただし、新薬と同等性を確認する試験などをクリアしなければ製造・販売することはできません。 |
ジェネリック医薬品は、新薬とほぼ同等の有効成分・効き目がありますが、まったく同一というわけではありません。薬には、有効成分以外に香りや味、溶けやすくする成分などの添加物が加えられています。この添加物は製造会社によって異なるため、溶け方、吸収のされ方の違いから効果や副作用の現れ方が違ってきます。詳しくは医師や薬剤師にお尋ねください。 |
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医師や薬剤師は、ジェネリック医薬品を使うことにより患者さんの経済的負担が軽減されることを認識しています。ジェネリック医薬品を処方してもらいたい場合は、遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう。
直接いいにくい場合には保険証にジェネリック希望シールを貼りましょう。

処方せんの「ジェネリック医薬品の変更不可」の欄に医師の署名または記名・捺印がなされている場合にはジェネリック医薬品を選ぶことはできません。この場合には医師に、ジェネリック医薬品に変更してはいけない理由を聞きましょう。

薬剤師に価格や効果、副作用などジェネリック医薬品と新薬との違いや特徴について納得がいくまで質問し、自分にあった薬を選びましょう。
また、いきなりジェネリック医薬品に切り替えるのは不安だという方は、「お試し調剤」を利用しましょう。これは、医師の処方せんが1ヶ月となっていても1週間分だけジェネリック医薬品を調剤して試してみる方法です。これについても、薬剤師に相談してみましょう。

当健保では、ジェネリック医薬品の利用を希望する場合に医療機関や薬局の窓口で提示する『ジェネリック希望シール』を配布しております。また新規加入される方にも健康保険証に添付して配布しております。
『ジェネリック希望シール』を希望される方は各事業所の社会保険事務担当者、または当健保までお問い合せください。

ジェネリック医薬品や取扱医療機関、取扱薬局の検索など、ジェネリック医薬品のより詳しい情報については、下記サイトをご覧ください。